赤ら顔・赤アザ

 赤アザ・赤ら顔 Vビームレーザー治療

生まれつきの赤アザを単純性血管腫、生後数日してから増殖してくる赤アザを苺状血管腫といいます。こうした血管腫の治療としてVビームレーザー治療が保険で認められています。
私は東大病院皮膚科のレーザー外来でチーフを務めていた経歴があり、赤アザの治療に精通しています。
また、酒さなどによる毛細血管拡張、赤ら顔に対してもVビームレーザー治療が保険で認められています。他にも、にきび跡の赤み、傷跡の赤み、ケロイド・肥厚性瘢痕に対しても有効です。
当院ではVビームPrimaレーザー治療を導入しております。

従来はパルス色素レーザーのみが保険適応でしたが、最近になりロングパルスのVビームレーザーが保険適応となり、これにより従来の治療では効果が不十分であったケースにもかなり効果が出せるようになりました。
さらに2016年にVビームの上位機種であるVビームⅡ(VビームPerfecta)レーザーが保険適応となり、従来のVビームレーザーよりも効率的に照射でき、さらに治療効果も高くなりました。
当院ではVビームⅡレーザー治療を導入しております。

しかし、一般論として、色素性病変(しみ・黒アザなど)と比べて、赤みの治療は難しいものです。赤みはすなわち血管によるものですが、血管には様々な太さ・深さのものがあるため、それにより治療に対する反応性が異なってきます。そのため、同じ病変内でも、レーザーがよく効く部位もあれば、全く変化しない部位があることもよく経験します。

したがって、ロングパルスのVビームレーザーを用いても、不十分な結果に終わる ことがあることも十分ご理解いただいた上で、治療を開始いたします。
VビームPrimaレーザー以外の方法としては、保険適応外となりますが、エクセルV、IPL(ルメッカ)、シルファーム、メソアクティスを行うことができます。

保険診療による治療

単純性血管腫に対してはVビームPrimaレーザーを強力に照射します。紫斑(内出血)、痂疲(かさぶた)ができるため、照射後1週間のガーゼ保護が必要となります。

3ヶ月以上の間隔をあけて10回以上の治療を行うことが多いです。

苺状血管腫に関しては、自然消褪するものですので、そもそもレーザー治療が必要かどうかが議論となっています。個人的な見解としては、局面型のように平坦なものについては自然消褪して完全に消失するので治療は積極的には必要ないと考えますが、隆起するものについては、消褪した後も瘢痕を残すことが多いので、瘢痕の予防効果も兼ねてレーザー治療をした方がいいと考えます。

苺状血管腫が増殖している間は、2週間~1ヶ月おきに治療を行うことがおすすめです。(その場合、3ヶ月間隔以内の治療については保険適応外となるため、自費診療となります。)増殖が止まれば3ヶ月以上の間隔をあけて治療を行います。腫瘤形成や発生部位によっては、プロプラノロール服用が望ましいと考えた場合、総合病院小児科と連携して治療に当たります。

酒さなどによる毛細血管拡張、赤ら顔に対しては、3ヶ月以上の間隔をあけて複数回の治療を行うことが多いです。

自由診療による治療

VビームPrimaレーザー以外の方法としては、保険適応外となりますが、エクセルV、IPL(ルメッカ)、シルファーム、メソアクティスを行うことができます。

特に、強力な治療効果を求める場合にエクセルVを、しみ・そばかすの治療も一緒に希望される場合にIPLを、肝斑が合併している場合および極力ダウンタイムを減らしたい場合、さらにVビームPrimaレーザーやエクセルV、IPLに上乗せ効果を期待する場合にシルファーム+メソアクティスを、おすすめします。

  • Doctor File vol.8653 櫻井樹院長 医療法人社団鐵櫻会シャルムクリニック(松戸市/秋山)
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